新しい学問「リーダー学」 最新レポート

今、我々マーヴェラスラボで行っている

「リーダー学の最新レポート」

が上がってきたのでシェアします。

オレたちは、リーダーシップに関する座学コンテンツを作るため
「リーダー学」という学問体系を作り上げるというプロジェクトを行っている。
完成すれば日本では初となる試み。

大きく言えば「医学」「化学」「物理学」とかと同じように「リーダー学」ができあがれば、世の中のあらゆる場に必要不可欠な、優れたリーダー育成とそのコンテンツが共有できることになる。

まず、良いリーダーとはどんな人や能力を指すのか?
そのことに対する問いや対話、共通認識を学問から問いただせる引き金となりえる。
当社マーヴェラス・ラボの池田CKOを筆頭としたプロジェクトメンバーが志を持って現在、色んな角度からリサーチ中。

当社CKOは教授という立場だが、社会にはびこる型にハマり、現実を全くわかっていない、お堅い、既得損益に生きてる教授ではなく、
類を見ることのない、ある意味、雑草魂のような志を持つ賢人であり、こういった分析や学問体系の構築についてのプロフェッショナル。
言わば分析のスペシャリストです。

このプロジェクトに関わってくれている同志には、常日頃からご尽力いただき心から感謝していると同時に、これだけ共通意識と共通の志を持ったチームだからこそ、日本初のリーダー学は必ず実現できると信じている。

大学ではリーダーシップは学べない

本題に入ると、これまでの調査でプロジェクトチームには全国の大学で扱われている「リーダーシップ論」を徹底的にリサーチ。その数、約230講座。大学で情報公開しているシラバスを細かく分析。

このシラバスは、オレも知らなかったんだが、内容については文科省から厳しく指導されているものらしい。しかも情報公開も義務付けられている。だからこそ、シラバスを見ればそれなりの情報をきちんと網羅しているだろう、という期待もあった。

しかし、分析の結果はというと、残念ながら大学教育においてリーダーシップを本氣で身につけさせる仕組みは構築されていなかったのが現状。

その理由をひとつずつ解説していく。

本氣でリーダーシップを身につけるために必要な要素とは?

学問としての普遍性・汎用性を考えた時に必要な要素は何か?
プロジェクトチームはそこから考えた。

その要素として抽出したのは、以下の5つ。

1.歴史:過去にリーダーシップを発揮した人物、リーダーシップの変遷など

2.理論:代表的なリーダーシップ理論、書籍など

3.実例:ケーススタディー、グループワークなど

4.技術:リーダーシップを発揮するために必要なスキル、テクニック(コミュニケーションなど)

5.適応:ディスカッション、グループワークなど、日常への適応

230講座の中のうち、この5つの要件を満たしている講座はたった9講座しかなかった。

しかも、その9講座について深掘りしてみると、「深み」「つながり」「連動」を体系づけているものがない。

学生にリーダーシップを身につけさせることを真剣に考えるのであれば、ただ講義を半年受けてハイ終了、っていうのはあり得ないとオレは思ってて。

人に関することだから、例えばそこから
行動学などの人間研究について継続的に習得させるプログラムに落とし込んでいったり、学んだことを実践していったり、更にはリーダーシップ論を学んでどう身についたかの効果検証をしたりして、その学びでの過程を広げていくのが普通じゃないのかと思う。

そういう観点で見た時に、「本氣でリーダーシップを身につけさせる」っていう情熱を感じる講義がなかったというのが結論。

誰から学ぶか?が最も重要

また、講義を担当している教授についてもいろいろと分析をしてもらった。
どういう経歴を持った人がリーダーシップを大学で教えているのか、ってかなり重要だから。
ここでも、いろんな特徴が見えてきた。

ずっと大学で研究したり教鞭を取っていたりして、現場経験がない教授。
企業やチームでリーダーシップを発揮した経験から、大学で講義を持つことになった講師。

「なるほど、この人にリーダーシップを教えてもらうなら納得!」と思えるレベルの教授はほとんどいなかった。

ずっと研究と論文ばかりで、学生には企業見学に行かせるけど、自分は企業に勤めたことがない人が、どうやって企業のリーダーシップについて教えるんだろう?って正直、疑問しか沸かない。

逆に、本を出した、企業人として有名になった。
そういった理由で、大学の授業を持つ人は、ほとんどの人が研究室を持つ「専門教授」ではなく、一般科目の担当をしているだけ。

こんなにレベル感や教授のバックグラウンドにばらつきがあるのも、リーダーシップ論ならではなんじゃないかと思う。
他の学問ではあり得ない。

「教授の経歴を一人ずつ調べるなんて・・・」

っていう声も聞こえてきそうだが、「何を学ぶか?」も重要だが、「誰から学ぶか?」のほうが重要。
これはいつも言っていること。

大学で授業を持っているっていうだけで、ステータスが高く聞こえるのかもしれないが、肩書きや集合的価値に振り回されずに客観的に判断する目も必要だと思う。

とはいえ、ネットで何でも調べられるこのご時世に、まともなプロフィールを公開している教授がなかなかいなくて、経歴を調べるのが結構大変だったらしい。
大学っていうところは閉鎖的で進化がないところなんだな、と改めて分かった。

誰にでも、どこにでも活かせる普遍的なリーダー論

あと、今回の調査で特徴的だったのは、その「対象」。
要は、「誰をターゲットにしたリーダーシップ論か?」ってこと。

人が3人以上集まれば、それは組織・チーム・集合体になる。
だから、その対象は
「企業」「スポーツ」「女性」「医療」「政治」「地域社会」
など、多岐に渡るのは当然だが、我々が見出したいのは学問としての「汎用性」「普遍性」。

「この理論は企業には使えるが、スポーツには使えない」というのでは話にならない。
すべてのリーダーシップ論を見たが、対象が限定されているものが多く、リーダーシップ論としての共通項は見当たらなかった。

この共通項っていうのは、リーダーシップを教えるのであれば、本来は絶対に始めに定義しておくべきことだと、オレは思う。

要は、

「リーダとは?」「リーダーシップとは?」

っていう、大前提の定義。

これまで大学のことは詳しく知らなかったが、リサーチにあたって池田CKOからいろいろとお話を伺い、シラバスの存在やその厳格性を改めて知ることができた。
だって、文科省からその内容について厳しく指導されて、さらに公開情報とすることが義務付けられているって、それなりの高いレベルとクオリティを求められるはずでしょ?

それだけのものであれば、シラバスの中に

「リーダーとは?」
「リーダーシップとは?」

っていう定義を示すのは当然だとオレは思うけど、結局それを示しているところがなかった、っていうのが現実だった。

これは正直残念な結果だけど、これまでの他のデータを見ても、大学教育でリーダーシップを専門的に習得させようって考えられた講義はなさそうだったから、ある意味予想通りとも言える。

何度も言うが、普遍的で、汎用性が高い、学問としてのリーダーシップ教育を構築するためには、「リーダーとは?」「リーダーシップとは?」っていう定義をはじめにすることが必須。

これが、
「誰でも、どこでも活かせるリーダー学」
の土台となる。

これからは、この定義付けをもう少し視点を変えて、さらに分析チームに尽力してもらう予定。

世の中にリーダーを広めることが、マーヴェラスラボの使命

ここまで分析してもらった収穫としては「大学のリーダーシップ教育は残念な状況ということが分かった」ということくらい。(苦笑)

だけど、全国の大学すべてで行われているリーダーシップ論を細かく見ていったからこそ、この状況もデータとして貴重な財産になったワケだし、そういった意味ですごく価値があるとオレは思ってて。

体感教育と座学を併せて「本氣でリーダーシップについて日本一のコンテンツを作る」と決めてるからこそ、徹底的にやる。
そういう想いを同志と共有しているからこそ、本氣でこのプロジェクトに携わってくれ、多くの智慧を共有していただいている。

ひとつひとつは気の遠くなるような細かい作業も多いけれど、メンバーもそれぞれ仕事を持ちながら一生懸命作業をしてくれていて、本当に感謝しかない。

「リーダーシップ」は人を扱うことだから、知識だけで分かるなんて簡単なものじゃないし、学びに終わりはない。

マーヴェラスラボがリーダー学を構築し、学問から一貫した体感研修につなげていくという学習スタイルは、まさに理想の体系だと言える。
我々がリーダー学を作り上げ、世に広めていく価値がどれだけのものか。
そんなことを、今ヒシヒシと感じてる。

実は、当初は

「マーヴェラスラボの座学コンテンツをもっと強固なものにしたい」
という気持ちで、
世に出ている何かしらの理論や心理学を元に、マーヴェラスの定義するリーダーシップを体系するイメージだった。

そこから発展して今のプロジェクトが走り出したんだけど、まさかそれを独自に完成させるとは思ってもいなかったので、今は本当に出来上がりが楽しみで仕方ない。

池田CKOとプロジェクトメンバーには引き続きご苦労をおかけしてしまうが、オレはオレの役割を果たすべく、日々成長していくつもり。

このプロジェクトについては定期的に報告をもらうことになっているので、また面白いレポートが届いたら皆さんにもシェアします。

氣愛

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