こんばんは。
13日から今日まで宮城県南三陸町歌津地区の泊浜に行って来ました。
今、帰りの車中です。
泊浜は辺りを見渡せば海ばかりの漁師町でした。
今回も数日間は被災地に滞在し、炊き出しを行いました。
歌津地区の泊浜は宮城県の沿岸部で半島の最奥に位置する場所にあります。
なので行き泊(止)まり…です。
行き泊まりの泊まりで
泊浜と呼ぶそうです。
この集落は震災後しばらく音信不通で、道路も崩壊し島に通づる唯一の橋も支えてるゲタだけ残り、100メートルもの橋が津波で崩壊しました。
ようは退路も全くなく、外部との連絡手段も全く無かった集落。
この絶望的な状況で、集落の大人や高校生達で生存者の確認や救助にあたり、自分達の力で簡易的な道路を作ったそうです。
水は井戸水をガスボンベで沸かし、食事は飼っていた鶏を食べていたと話されていました。
しばらく生存者の消息不明だった集落。
震災後、上空から橋が無くなってるシーンがニュースでよく放送されていました。
今回、ここで炊き出しを行なったのですが、泊浜の皆様の地元愛と漁師魂の強さには本当に驚かされました。
さすが、海の街だけあってほとんどが漁師さんで、皆さん力強い。
居住区は高台にある家のみ無事、それ以外は被害範囲も大きく、ライフラインもいまだまったく復興の見通しはつかない。
現在、泊浜では619人の方が生活されているんですが、
こんな過酷な境遇の中でも、ほとんどの方は避難所へ向かうことはしなかったらしい。
一部避難所に向かわれた方もいたみたいだが、結局避難された方も強い地元愛に途中で引き返してこられたそうです。
「自分達の街を捨てたくない。自分達がこの街を復興させていく」
「自分達は今まで漁を行ない、日本中に新鮮な魚介類を届けてきた。それはこれからも変わらない。」
「自分達がやらなくて、一体誰が南三陸の魚介類を全国に届けるんだ」
漁師さん達はそう涙ながら話してくれた。
立地上、物資の援助も届きにくく、今までも炊き出しが1度行われただけで、あとは艦隊の支援、上空から支援物質を受けていたのだと言う。
それでも彼らは、復興を目指して半年後、翌年を見越して計画を立てておられました。
皆さんの話を深く聞いていると、やはりまだまだ必要な物質や道具がたくさんあると話してくれた。
驚いたのは、食品だけでなくスコップやかなづち、長靴といった作業具や、まな板や鍋などの料理器具が必要と言ってきたこと。
あてにならない行政には頼らず、あくまでも自分達が復興に向け全力を尽くし、自分達で生活ができる態勢を整えていこう、という姿勢だ。
漁船も何百隻と行方不明船や沈没船となり、漁業組合と船の保証や海の掃除、漁業の開始日など様々な課題に決して悲観的にならず!一歩一歩前に向かう意識には本当に感化されました。
さらに、島の若者が雇用の問題も心配しておられ、今後長期的な復興を考えた時の為、一時的でもいいので数ヵ月間働ける場所を探しておられた。
その強い地元愛に俺も何かできないかと思い、今、新明建設で雇用の受け入れができないか?ゼネコンも含め、検討する予定だ。
やっぱり、復興工事も大手のゼネコンが受注し、決まった業者ばかりが独占するんじゃなく…
ゼネコンとして役割を全うし、しっかりと取り仕切り、地元や近県の建設業者に仕事を振り分け、その請負業者が被災地の人達を臨時で雇用し、被災地のためにお金が落ちるようにしていきたい。
そして、少しでも早く復興を成し遂げたい。
まだまだ復興には時間がかかるだろうし、復興どころか今生きることが精一杯の人もたくさんいると思う。
でも、こうやって実際に被災地支援をしてると、やっぱり一人でも多くの人の命を繋ぎたいと強く思うし、少しでも早く復興の見通しを具体的にしたいと思う。
今、俺達はこうやって被災地の支援をさせてもらっているが、これも皆様から物資や義援金の多大なるご支援を頂いているからなんだなぁ、と改めて実感する。
こうやって数日間被災地を回り、物資を届け、毎日炊き出しをやっていると1回の被災地支援で40~50万位かかる。
物資の保管費、トラックの手配代、炊き出しの材料費、交通費、ガソリン代……。
実際に被災地支援をやってみて初めて分かった。
持ち出しでなんとか補える額ならいいが、到底俺一人の力ではできない。
人一人の力なんてたかが知れてる。
本当にいろんなお金がかかるし、協力者や知識も必要になってくる。
でも、こうやって皆々様のご支援を頂いていると、小さな力も集まれば本当に大きな力になるんだ、ということを身をもって実感しています。
そして、その大きな力はたくさんの人の命を繋ぎ、笑顔を広げ、希望、愛、絆となり復興が具現化していく。
そう考えると、さっきは人一人の力なんてたかが知れてる、なんて言ったけど、一人の力って本当に大きくて尊いんだな、と思います。
改めて、こうやって被災地支援を皆々様の代理としてさせて頂けることに心から感謝したいと思います。
いつもご支援、ご協力頂いている皆々様方、本当に有り難うございます。
そこで、また皆々様にお願いがあります。
現在も、義援金や物資の募集をしており、たくさんのご支援を頂いておりますが、正直まだ足りておりません。
ですので、今一度皆様方のお力をお貸しして頂けませんでしょうか?
資金がなくなれば、被災地の支援活動を続けることはできません。
物資が集まらなければ、被災地に愛も絆も届けることができません。
少しでも構いません。
皆様方の優しさや愛情がたくさんの命を繋ぎ、笑顔を広げます。
いつもお願いばかりで恐縮ですが、ご支援、ご協力の程よろしくお願い致します。
愛と感謝をこめて。
加藤秀視
以下は現在募集している物資と義援金についての詳細になります。
【義援金のお振込先】
★栃木銀行 鬼怒川支店
Japan元気塾事務局 赤羽 恵(アカバネ メグミ)
(普通)1003949
※お振込みの際に関しまして、『お名前』と『災害』と記載の上、お振り込みください。
【現在募集している物資】
・飲料水
・日持ちする食材
・野菜ジュース
・味噌
・醤油
・炊飯器
・フライパン
・汁鍋
・まな板
・包丁
・おかず鍋
・ウェットティッシュ
・赤ちゃん用おむつ
・下着(男性用、女性用両方)
・生理用品
・紙コップ
・どんぶり(使い捨てのもの)
・歯磨き粉
・電池(単一)
・卓上コンロ
・ガスボンベ
・LEDライト
・灯油
・ブルー シート
・スコップ
・バール
・かなづち
・長靴(男女用)
【物資送り先】
株式会社創栄Group内
Japan元気塾事務局
〒321-1274 栃木県日光市土沢1855-5
・ダンボールに梱包して中には1種類のみを入れて発送して下さい。
・ダンボールの表面に大きな文字で「Japan元気塾救援物資」と記載して、「中
身」の記載をお願いします。
・救援物資はできるだけコンパクトにまとめてお送りください。
・現在は、上記の救援物資をより早く被災地にお届けする予定ですので、他の救
援物資については、発送しないようにお願い致します。
※発送して頂きたい救援物資は現場の状況で随時変化しますので、発送前に確認
をお願いいたします。
【お問い合わせ】
株式会社創 栄Group内
Japan元気塾事務局
TEL: 0288-23-8123
Mail:shushi_ranger@yahoo.co.jp