ここ最近ですが、学校関係からのご依頼で
薬物乱用防止について講話させて頂く機会が増えています。
子どもたちが薬物に手を染めることのないよう
強い精神性と高い志を伝えて行こうと頑張っているのですが……。
テレビをつければ、
芸能人の薬物使用と所持がなんべんも取り上げられて世間を騒がしています。
なぜ?でしょう。
いままで一所懸命に頑張って積み上げてきたキャリア、地位、名声が、
雪崩のように一気に崩れ落ちてしまうことが
分かっているのになぜ……??
でも、かくいう僕も薬物にどっぷりハマっていた経験者です。
中毒状態だった頃の自分を思い返すと
会社経営も人間関係も、なにもかも苦しくて、
ついつい、ドラッグに救いを求めていました。
本当に辛かったなぁ~
だから、
薬物に手を付けてしまう
動機はすごく理解できます。
最初はドキドキと罪を感じならがも、使用しているうちに罪の意識よりも快楽が上回ってしまう。
人の遺伝子は瞬時の苦よりも、手頃な楽を選んでしまう。
こういう誘惑は、
生き物として当然の生存本能に由来していますから、
なかなか跳ね返すことができないものです。
しかし、人間には、何が本当の楽で。何が本当の苦なのか?を判断できる、意志の力があります。
明日の自分を成長させるためなら今日は敢えて苦労を取っていく。
そんな生き物離れしたことができるからこそ、人間は人間でいられるのだと思います。
なんといっても、
僕でさえ止められたんだから……。
止められる人はたくさんいるはず。
だいいち、
自分の人生を本当にハッピーなものにしたいなら、
頼れるのは元気な体と愉快な仲間でしょ?
その両方を、
いっしょに壊してしまうのがドラッグです。