気になる親子(その2)

前回は亀戸の少年宅に訪問しましたが、
この日、僕はもう一軒お邪魔しています。
今回はその少年の話です。
亀戸を後にして、常磐自動車道でクルマ移動。
彼は、茨城県の荒川沖に住んでいます。
いや~まぁ!
僕の近所と同じくらい
のどかないいところなんです。
ただ……、
ここは数ヶ月前に
悲惨な無差別殺傷事件が起きた場所でもあるんですよね。
以前ブログにも書きましたが、
ほんとにひどい事件でした。
そういうわけで、荒川沖に住んでいる少年は、
僕の頭の中ですごく引っかかっていたんです。
しかも、
彼の幼少期の生活って、
まるで僕とそっくりなんです。
公園で歩きながら彼の話を聞いていると
過去にタイムスリップした感覚になるほどです。
酒浸りで、母親やこどもに暴力を振るう父親。
息子は当然、父親を軽蔑して
恨みながら、心を荒らしながら成長していきます。
僕は32歳の今になって、ようやく父親を心から許せています。
まわりのみんなの愛に触れ、みんなの想いに触れるうちに、
僕は自分を愛せるようになりました。
そしてやっとこ、自分を愛するように、
父親も愛せるようになったんです。
「親は変えれないし、代えられない。」
だったら、自分が変わってみよう。
そうしたら何かが変わるかもしれない
僕は気休めじゃなくて、そう思っています。
でも、だからといって、彼にも同じように
「おやじを許してやれよ。愛してやれよ」
なんて言うのはまだ、ちょっと酷です。
だから今の僕は、
彼が成長していくなかで
自分の力でそういう気持ちに
たどり着けたらいいなと思っています。
そういうわけで、
この少年も親と子の研修に
参加してくれることになってます。
ただ、残念なことに親御さんは
来てくれないかもしれません…(泣)。
もちろん、びた一文あきらめないっすけどね!

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