こんにちは!
加藤秀視です。
今週も三陸町歌津地区の泊浜と、要請があった、初めて訪問させていただいた津川に支援活動に行かさせていただきました。
早くももう震災から50日が経とうとしています。
今回も約3,000食の炊き出しと、4トン分の物資を届けさせていただきました。
よくよく考えてみると……
震災2日後から被災地への支援活動をさせていただいてますが、合計すると凄い食数を提供させて頂いている…
これも、本当に愛ある皆様方のおかげさまとしか言いようがありません。
有り難うございます♪
今回、被災地の方からメッセージを頂きました。
福島の現状、それに対するあたたかいメッセージに心打たれました。
以下本文です。
お疲れ様です。
お忙しい毎日と思います。
被災地にいるひとりとして 加藤さまと応援してくださっている方々に深く感謝しております。
あの混乱期に 行きますと言っていただいてどれほど心強かったか…。
福島は…原発問題でなかなか復興できずにおります。
避難した人々が 各地で 福島からきたというだけでいろいろ差別を受けているのは事実です。
叔母は南相馬から埼玉へ。兄嫁の実家は 計画的避難区域に入りました。
私達の足元まで見えない危険はせまってきています。
風評被害も酷く 全国的に有名な飯坂温泉もガラガラ。そこで働いている娘も失職。福島の野菜は入れないという市場もあります。
日本は福島を失うのか。
そういう思いでいました。
そんな時 新聞でこの応援メッセージを見ました。
福島だって大丈夫-広島だって長崎だって立ち直っているんだから。
福島で生きていきます。
……。
やはり、風評被害や差別など厳しい現実がある。
噂や風評に惑わされずに、しっかりと真実を見ていってほしい。
そして、苦しんでいる人たちに愛と思いやりを持って接しよう。
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前回のブログでも少し触れたが、そろそろ食事面ではだいぶ落ち着いてきた。
まだ苦しいところもあると思うが、比較的物資が供給されている個所では、課題が次の段階に進みつつある。
泊浜でも食事面では少し落ち着き、電気ももう少しで復旧しようとしている。
水道こそまだ復旧していないが、幾度にわたる支援活動によって確実に生活は安定してきている。
泊浜の次の課題は瓦礫の撤去と、漁への復帰だ。
泊浜は海の街だ。当然、漁は街の生命線になる。
しかし、課題は山積みだ。
漁を再開しようにも、船が全て流された、大船渡の造船所も崩壊した、浜辺や海の中に瓦礫が溢れている、等々……。
しかも泊浜では、自然漁ではなく、養殖が盛んだったので、養殖するにも最低6ヶ月~1年という長い時間を要する。
こうした課題の変化は泊浜だけに見られた光景じゃない。
どの地域でもこうした問題の変化は起き始めている。
例えば、仮設住宅の建設が始まったが、入所するには条件があったり、ある程度資産が残っている人は自分のお金で仮設住居を買うことを求められたり、順番待ちが長すぎたり、優先順位に矛盾があったりと、苛立ちが募るばかり…
例えば、自炊している避難所や集落では毎日の炊き出しに追われ、調理する女性たちが極度の疲労や強いストレスを感じていたり、プライベートがない為にストレスを抱えていたり。
徐々にメンタル面での問題が増えてきている。
こうなってくると、俺たちみたいな素人には何もできなくて、心の専門化しか支援できない…
なんて感じがちだけど、そうじゃないと俺は思う。
今、目の前ある問題はとても大きな問題だ。
船の問題にしても、瓦礫撤去の問題にしても、仕事の問題にしても、仮設住宅の問題にしても解決には多くの時間が有するだろうし、
俺たちが直接どうこうできるものじゃないものも多い。
でも、だからといって支援活動をあきらめる理由にはならない。
今俺たちがやらなくちゃいけないことは、被災地の方々と東北復興のプロセスを共に積み上げていくこと。
いま、自分ができることをして、少しでも被災地の方々の心のケアをして、少しでも被災地の方々の負担を減らし、プラスになる行動をし、勇気づけ、元気づけ、希望や見通しに繋げること。
そういうことだと思う。
俺たちも、次は誰かスペシャルゲストをお招きして、なんとか被災地の方々を元気にできないかと計画中だ。
やはり、大きな問題はすぐには解決できないし、急には良くならない。
しかし、どんな暗闇でも前に進まないで立ち止まっていては風景は何も変わらない。
どんな暗闇の中でも一歩ずつ、一歩ずつ、確実に前進することが重要になってくる。
だからこそ、被災地の方々と共にその一歩を踏み出し、支援をすることが大事なんだと思う。
でも、心も体も疲れきった状態では、中々その一歩は踏み出せない。
歌でも、お祭りでも、ヒアリングでもいい。
被災地の方々の心に明かりを灯し、少しでも元気づけるんだ。
「そんなことじゃ何も変わらない」
「根本的な問題は何も解決しない」
なんて…
声が聞こえてきそうだが、
こうした活動の1回1回の積み重ねが人々の活力や希望になり、復興への原動力になっていくんだと俺は思う。
大切なのは急ぐことばかりじゃない。
1回1回を丁寧に、親身になって支援を行なうことだ。
確かに1回の支援だけを見れば効果は薄いかもしれない。
でも、それも何度も繰り返していけば、大きな力になる。
それも、みんなで行なえば、とてつもなく大きな力やうねりになる。
だから、1人1人が継続的に支援を行なっていくことが大切なんだ。
1人の100歩より…
100人の1歩、2歩、3歩。
日本国民1億2千万の内、20~60歳の方は7千万人以上いるんだぞ?
その何割だけでもが一歩踏み出せばどれだけ大きな力になるのか?
”誰か”が何歩も進むより、”みんな”が少し進む方がとてつもなく大きな力になるんだ。
自分の支援なんて大したことない、とか、俺がやったところで何も変わらない、とか、誰かがどうせやるさ、
なんて思わないでほしい。
俺のところに合計で何百トンもの物資が集まったのも支援して下さった、
あなたの一歩のおかげさま。
俺たちが被災地へ支援活動を何ヵ月も継続できるのも、
あなたの一歩のおかげさま。
今被災地の状況が少しずつ良くなってきているのも、
あなたの一歩のおかげさま。
あなたの一歩のおかげさまなんです。
皆さんの一歩が確実に復興の礎を作ってる。
この作業はたかーい積み木を積み上げる作業にも近いかもしれない。
あるいはジグソーパズルを完成させる作業にも。
4段目がなければ5段目は積めない。
周囲から一個一個埋めていかないと真ん中のピースは埋まらない。
ただ積めばいい、ってものではなく、丁寧に積まないと安定せず、倒れてしまう。
同様に、ぐちゃぐちゃに並べていたのではパズルは完成しない。
その貴重な1段を積み重ねるのは、
”あなた”なんです。
復興への重要なピースを持っているのは、
”あなた”なんです。
中には、震災が起きてすぐに支援を行なったけど、いろいろな事情で支援を続けるのが難しい方や、徐々に関心が薄れていっている人たちもいるだろうが…
また、あなたの力を借してほしい。
また、震災が起きてすぐ、被災地のことを思いやって支援をしようと想った気持ちを思い出してほしい。
何度も気持ちや支援の意識が途切れてもかまわない。
俺は、何度でもメッセージさせて頂きます。
ブログで、メルマガで、ツイッターで、フェイスブックで、講演会で……。
被災地の問題は落ち着いたように見えるが、問題が変化してきただけで、まだまだ支援をやめちゃいけないんだと。
こんな大きな災害が起きた今だからこそ!
「愛と絆を共有」
しなければならないのだと。
何度でも伝えていきます。
だから気持ちが途切れそうな時や、関心が薄くなってきた時は、ぜひ俺のブログに帰ってきて下さい。
もちろん皆さんにも自分の生活があるだろうし、いつまでも大きな支援を続けられない、という方も多いだろう。
でも、忘れないでほしい。
あなたの一歩ほど大きな力はないのだと。
皆さんの一歩でしか復興は成し得ないのだと。
いつもこのブログを読んで下さっている皆様、物資や義援金のご支援を下さる皆様、応援メッセージや手紙を贈って下さる皆様、
皆様への感謝は尽きることがありません。
皆様のご支援が被災地の復興につながっていることを実感してます。
また、皆様の想いを代理で届けさせて頂けること、こうして活動を行なったり、メッセージをさせて頂けること、全てに感謝しております。
本当に有り難うございます。
俺のメッセージを転載、転送して下さった人、
本当にありがとうございます。
もしよろしければ、また転載、転送して下れば幸いです。
皆様方の想いに応えるためにも、これからも自らの使命を全うしていきます。
俺のメッセージが1人でも多くの方に届くことを願って。
愛と感謝をこめて。
加藤秀視