先月行われた、
喜連川社会復帰促進センター(刑務所)での講演風景です。
センターのご厚意で当日の写真を
頂けたのでアップしますね。
受刑者の9割が参加したため
人数がメチャクチャ多く(1700人弱)、
一番後ろの席からでは全然見えないので
デカデカとライブでスクリーンに映し出されました。
小机副長さま。
小学館矯正教育業務責任者堀口忠利さま。
ありがとうございます。
さて、スクリーンつながりのお話になるんですが、
僕はこれでも映画好きで、
映画に関しては
結構こだわりを持っているんです。
とくに自伝的なノンフィクションの映画が大好きで、
うまくいかないシーンから主人公たちが
ビフォーアフターしていくようなのがグッと来ます。
いまの社会だからなおさら必要な、
【希望】を与えてくれるのがいいですね。
そういう映画を見てジーンとしたとき、
僕はいつも思います。
「もしも自分の人生が映画だったら?
僕は毎日何を考え、何に向かって行動するのか?
どんな逆境や障害を跳ね返していくのか?
そして、見たお客さんは感動してくれるだろうか?」
って。
ノンフィクション映画の
一番の醍醐味は、
諦めたい、諦めそう、もうダメだ。
といった所からの大逆転劇。
虐待を受けて育ち、両親は離婚。
悪ガキグループにやっと居場所を見つけたものの、
他人を殴って蹴って傷つけることしか
知らない僕の周りには、
敵はどんどん増えていきました。
圧倒的な孤独感でした。
いまの僕は、「クスリはダメ!」なんて言ってますが、当時の僕は、覚せい剤のやりすぎで本気で死にかけたこともあります。
そんな不良生活から更生を決心して
ワル仲間と会社を起こしたはいいものの、
仲間の一人があっけなく交通事故死。
当初は「請求書」を「青求書」と
書き間違えるような世間知らずの加藤が、
やっとこさ経営を覚えてきた頃には、
現場の大トラブルや工事費踏み倒しなどなど
イベント盛り沢山……。
ここ最近の話では、
家を飛び出していたオヤジと再会し、
バラバラだった家族がやっとこ揃ったと思ったら、
こんなややこしいことになってしまったり……。
こんなぐあいで、
崖っぷちの逆境や障害はたくさんあったけど、
なんとか頑張って乗り越えて僕は生きてきました。
誰だろうと、
苦しみ悩んで道に迷いながら、
折れない心で頑張るのが人間ってもんです。
良い結果が出たんなら素直に喜び、
逆に失敗したとしても、その経験が
次の成功の肥やしになるから
それも良しです。
いまの僕は、
こうした過去の体験から得た
知識や経験をベースにして
各地の講演会でお話しさせてもらってます。
だけど、僕がほんとに
伝えたいのはそういう知識や
経験談だけじゃないんです。
誰でも、障害をクリアして成果を掴んだときの
高揚感、達成感、充実感はハンパ無いですよね?
そういう感動の瞬間は、
どんだけ素晴らしく気持ちよいものか。
そして、その先には
きっと希望や愛や創造が生まれることでしょう。
僕はこのことこそ、
もっともっとたくさんの人に
伝えて行きたいと思ってます。
だって、こんなにいいもの、
僕だけじゃモッタイナイですから。
でもね~……
やっぱり僕の力不足は感じるんです。
僕としては一所懸命お話してるつもりですが、
感動することの価値を、
ビビビっとズバッと的確に
お伝えできているのかなって……。
誰でも人生はドラマチックな映画です。
自分にしか書けない脚本。
人生脚本の監督でありながら主人公である自分。
明日も良い映画になるよう今日も良いシナリオ作りに励みましょう。
がんばりましょ~!