こんにちは。
加藤秀視です。
新刊の原稿が6割強ぐらい完成した。これで5冊目か。
今年はもう一冊書きたいなーと思いつつ、伝えたいことが多すぎるからもう一冊じゃ足らんとも感じる。
「自分を愛する技術」が発売2ヶ月で10万ちょっと広がった。
正直、売り上げとか印税なんてはっきり言ってどうでもよくて、読んでくださった方々が一人でも多くいる、ってことが何よりの書き手冥利なの。何よりのね。
改めて、今までの作品を読んでくださって方々には、抱きしめたいほど感謝しています。
本当にありがとうございます。
では、本題。
『人類が生き残り、より高みを目指すには、全く新しいタイプの思考法が不可欠である』
1955年に死没したアインシュタインは、50年以上も前にこの言葉を残したが、この言葉はこれからより意味を持つことになる。
先日、創刊37年の月刊誌『致知』の取材を受けた。
「致知さんなら深くまで伝えてもちゃんと本質を掲載してくれるんだろうなぁ~、と思ったので快諾したんです」
と冗談交えて担当の方に伝えてみたが、やや本気で期待してる。笑
取材の中でも少し教育について話したけど、教育の目標は、子どもたちが大小問わずあらゆる目標を達成できるように、学校や親や周囲の大人たちがその心を育て養うこと。
最終的には本人ら次第だとしても。
もし、教育がその名に恥じないものだとするのなら、外面的な力を創り出す内面の力。
それは、おれたちに内在している3つの全潜在力を活用できるようにする。
大人の世界もほぼ同じだが、現在の学校の教育制度は子どもたちに表面的な知識を与えるだけ。
後々なんの役にも立ちゃしない、ただ人の知的欲求を満たすだけ。
まず、人より物をより多く、より深く知っている「知識」と、頭の回転の速さや行動の明確さ、論理性の構築力、話術などを含めた「知性」などは別で。
知性がなくて知識のある人間は腐るほどいる。
でも、知性があって知識のない人はいない。
体と心と精神の3つの内側の力を開発する教育は、悲惨なことに今の教育には全くと言っていいほど含まれていない。
内側の力とは想像性豊かなこと。
「突然の閃き」とか、ある時画期的なアイデアとか出てくるとかね。
日本の勉強は暗記。
試験で良い点は取れても閃きは無い。創造性に欠ける。
社会に出れば分かるが、要領が良いとか、気がきくとか、覚えが速いとか、善悪の判断とか、そういうのと学校の成績は必ずしもリンクしない。
また、それを伝えられる力をもった教師、親、周囲の大人たちもほとんどいない。
どの教育も表面的なレベルでの知識の受け渡しにとどまっていて、今の教育では、子どもたちは心と精神の内面世界についての情報を得ることはまず不可能。
日本中で若い人の自殺や鬱、精神疾患、残酷な事件が多発してるのも、こういう要因がどう考えても密接に関係しているのに。
そこにいまだ着手しない日本の教育水準の低さに絶望感さえ感じる。
人の内側は、外側に存在するもののすべての基盤であるにもかかわらず、それが日本でも世界でも長い間軽視されてきたということは驚くべきこと。
特に学校教育は、早急に人の内側に関する教育を子どもたちに与えるべきだ。
現在の教育は、あるテーマについて知識を与えるというよりも、むしろ、そのテーマについて人がいかに無知であるかということを暴露しているとさえ言える。
なぜって、あるテーマについてどれほど多くのことを知っていたとしても、研究が進むと必ずその先に未知の世界が広がっていて、そこに近づく道さえないということが分かってくるから。
ま、教育が情報だけに基づいてる限り、事態はいつまでも変わるはずはない。
このような悲惨な状態から前進する唯一の道は、内側から心を養い、心を強くする方法を見つけること。
全潜在力を活用できるようにすること。
心を養いさえすれば、あるテーマについて研究するとき、そのテーマのもっと奥深く繊細な領域まで究めることができるようになる。
通常の教育に加えてこういった内面的な教養を与えるなら、あらゆる心の能力が内側から開くことになる。
本当の意味の教養人は、このような教育システムから生まれるはずで、歴史上を見ても一目瞭然。
このような教育は、知識や好奇心の扉を内側から開き、あらゆる人が自分の専門分野について完全な知識を得ることを可能にする。
そのとき、世界中の人々が教育から本当の恩恵を受けられるようになるのです。
おれの言う教育システムは、ビジネスを通して稼ぐ能力を養うだけでなく、人の内側の力の真の意義を明らかにする。
子どもたちは力強い性格の持ち主となり、近い将来輝かしい業績を築くことになることは間違いない。
全ての人がいかなる分野においても、繊細で偉大な力を身につけることになる。
だれでも内側に素晴らしい心の能力が眠っている。
それを学生時代に正しく開発できるならば、世界中のあらゆる人々が自分の人格を高度に発展させ、自分のためにも他人のためにも、自らの全潜在力を十分に活用することになるでしょう。
心の能力を活用する方法がなければ、人間の内側に眠る偉大な才能はむなしく消えてしまう。
思考の源「source」にアプローチしない限り、根本は変わらないだろう。
『人類が生き残り、より高みを目指すには、全く新しいタイプの思考法が不可欠である』
1955年に死没したアインシュタインは、50年以上も前にこの言葉を残したが、この言葉はこれからより意味を持つことになる。
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