こんにちは!
加藤秀視です。
先週の金曜、土曜と金沢、大阪で出版記念講演会を行なわせて頂きました。
テーマは書籍のタイトル同様
「だから、自分をあきらめるな!」
キーワードは「自己愛」。
一般的に出版記念講演会って言うと……
書籍の宣伝や、自分の活動のPRっていう話が強かったりするけど、
俺はやっぱり、今の日本に必要なメッセージを送り続けたい、って思ってしまう。
多少になるかもしれないけど、書籍の売り上げも、
著者としての報酬はすべてを義援金に活用させていただくことになったし、俺にとっては本が何冊売れるかどうかよりも、執筆させてもらった本当の目的、本質的なメッセージ…
これを全国にどこまで拡散できるか、
よりたくさんの人達に愛や希望…繋がりの重要性に気付いてもらえるか、
それが最も大切。
世の中には…
「自分なんて非力でダメだ……」とか、
「自分は欠点だらけで価値の無い人間…」、
そう思って落ち込んでる人達がたくさんいるが…
そんなことはない。
そんな…自分にネガティブなメッセージを送り続けたら、
自分の心は破壊し、身は疲れ果ててしまう。
例えば…
想像してみてほしい。
Aさんは「あなた」のいいところを見て「あなた」の短所は個性として受け入れ、長所を伸ばしてくれる上司。
Bさんは「あなた」の悪いところだけを見て「あなた」の短所を叱り、強制し、長所を見ようとしない上司。
もし、自分が…
「あなた」だったとしたら
どちらの上司にあなたは好意を持つだろう?
また、どちらの上司の為に頑張りたいと思うだろうか?
無論…よっぽどのMじゃなきゃ…(笑)
A上司の方じゃないだろうか?
こういう風に自分の長所も短所も受け入れてくれ、常に長所を見て伸ばしてくれ、愛してくれるA上司がいたら、
「この人スゴくいい人♪」
「この人の為に頑張りたい!」
「期待に応えたい」と思うのが人間の性じゃないだろうか。
少なくても俺は誰よりも強くそう思うだろう。
自分のことを認めてくれ、力になってくれる、
最大限の恩義に報いるため尽くしたいと思うだろう。
それでは…
あなたは自分自身に対してどのような接し方をしているだろう?
A上司のような接し方?
それともB上司?
つまりはそういうことなんだ。
人は…
自分を愛してくれる人や、認めてくれる人、本気で叱咤激励し関わってくれる人の為には頑張ることができる。
しかし、自分自身をよく知らずして、長所を認めず、短所を責め、改善の機会も与えず、受け入れないということは…
B上司と同類。
悪いところだけを見て、短所を叱り、強制し、長所を見ようとしないB上司……
この人の為には頑張ろうという気にならないことと一緒なんだ。
自分自身をちゃんと知って、分かって、自分自身の良いところを見て、受け入れ、愛してやらなければ、
「自分も自分のためには…頑張ってはくれない。」
あなたは自分のいいところを10個挙げて下さい、と言われてすぐに挙げられることが出来るだろうか?
自分のダメなところはいくらでも話せるのに…
いいところを話し始めると1分と持たずに詰まる…
そんな人が多いように思う。
じゃあ……
この世に短所しかない人がいるだろうか?
また長所しかない人もいるのだろうか?
まず、そんなことはありえないだろうな。
人はそれぞれ長所があって、短所があって、それが個性になっていく。
コインにも表と裏があるように、短所と長所は表裏一体。
だから、どちらか片方しかない人なんてことは…ありえないだろう。
100円の表にしか絵柄が無かったら…
そりゃ偽物100円。
人間も一緒で短所しかない。長所しかない人がもし?いるとしたら、
そりゃ偽りで、偽者。
つまり、多くの人が自分の短所ばかりにフォーカスし、長所を知ろうとしていないのかもしれない。
そんなことを知らず知らずに繰り返していたら、
例え話に登場してきたB上司の部下ように…
やる気なんて出てこないし、頑張れやしないし、自分に備わっている長所を知ろうという気にもならないだろうな。
だからこそ、もっと自分を知って、分かって、長所を発見し、伸ばしてあげて、自分自身を愛して…
自分自身が求めることに応えてあげることが大切なんだ。
いい…
自分の上司は自分自身。
自分が上司なら自分自身に対して、Aの上司にも、Bの上司にもなれる。
よく、「夢や志なんて見つからない」とか、「他人の悪いところばっかり見てしまう」という声を聞く。
それで「早く夢を持たなきゃ」とか、
「他人に優しくならなきゃダメだ」と苦しむ人がいる。
そんな表面的な考え方では進歩、成長はないと思う。
夢や目的目標、ミッションやパッション、また他人を尊ぶ心の根底は…
「自己愛」からなんだ。
人は自分と接するように…他人にも接するもの。
人は自分に対しての習慣が、他人に対しての習慣になっていく。
自己の中で人格は形成される。
年がら年中…自分の短所や欠点ばかりみていたら、人の短所や欠点ばかりが目に入るし、
逆に年がら年中…自分の長所や可能を探そうとしていたら、人の長所や可能も探そうとするもの。
自分を愛することができたら、人も愛することができる。
逆に「人を愛したら、自分を愛することができた。」
といった…パターンもあるようだが、
人を愛せるということは、心の奥底では自分に良くしてあげたいと思っているからこそ…
人を愛することが出来る。
自分自身のことは嫌いだと言いながら
人を好きになるのは…
自分にあきらめてない証拠。
それに、夢や志なんて無理に探そうとしなくても、本当に自分自身を愛することができたなら、
自然と持ちたくなるもんだ。
「自己愛」が拡張すればするほど自然と…
「大切な自分の為に何かを頑張ってみよう」とか、
「これを成せば自分の魂が喜び、ワクワクして楽しいはず♪」と考えるようになる。
それが自然に夢や志となって、目標を形作っていくんだ。
誰だって、自分自身を愛することができれば、
「自分という自分が」
あなたの為に頑張って応えようとしてくれる。
近年、人間の「自分を評価する能力」が落ちてきているように感じる。
逆に、「他人を評価する能力」は上がってきていると思う。
自分の長所に気付けず、自己概念の低い人たちが、他者を攻撃的に評価することで自己を保つ。
そんな悲しい自分の保ち方が増えているように感じる。
これは、フェイスtoフェイスの関わりが減り、インターネットのやりとりが増えたからだと俺は思っている。
ネットの世界は匿名だから何でも書けるし、責任を追及されることもほとんどないからな……。
利点あるものでも、必ずしら欠点はあるもの。
やっぱり俺が伝えたいのは……
こういう形で自分を確立するんじゃなくて、自分という人間をもっと知って、愛してほしいと思う。
じゃあ、どうすればいい?
ん~
やり方的な話でまとめるのは好きじゃないが…
簡単に分かりやすく使いやすいので
ぜひ一度、体内語を見直してほしいと思う。
体内語というのは、自分に対して使っている
「音の無い言葉」のことで、無意識のうちに頭や心の中で使っている言葉のことだ。
反対に体外語というのは、普段誰かと話している時に使う「音の有る言葉」のことだ。
人は、体外語を使う時は…それなりに気を遣う。
「この人にはこう言った方がいいかな?」とか、
「こんな事言ったら怒るかな?」とか…
言葉をコントロールしてる。
でも、体内語を使う時は…
全くコントロールしていない。してないどころか…無意識のうちにたくさんの言葉を頭の中で知らず知らずに使いまくっている。
「自分なんてどうせ何をやっても成就できない」
「自分はたいしたことのない人間なんだ」とか
過剰なぐらい否定的で過小評価するような言葉を、知らず知らず、無意識で使ってしまうんだ。
「お前なんてどうせ何をやっても成就できない」
「お前なんてたいしたことのない人間なんだ」
自分に使ってる否定な言葉を他人に使うと…こうなる。
でも、こんな言葉、間違っても他人には使わないだろ。
でも、自分には平気で使ってしまうんだ。
こんなことを言い切ったら…
「私は使ってない」と聞こえてきそうだが…
これは無意識の習慣になっているもので、意識しないと本人さえも中々わからない。
なので…
一度、自分の心の声を全部声に出したり、紙に書いたりすのも効果的だ。
自分が何を考えているのかよく分かるだろう。
プライマリークエスチョンと言って、自分が習慣化したい考え方や質問を、いつも自分に問いかけるのもいいだろう。
時間や命は有限だが、
方法は無限とある。
その方法に関しては、様々な書籍やセミナーで言われていることなので割愛するが、
要するに、意識的に自分の内側に目を向けて、自分の存在の有り難さを感じていく、ということだ。
「自分」という人間とは、生きてる限り一生付き合っていくことになるんだ。
人は…好きな人や気になる人のことは、
よ~く知ろうとする。
でも嫌いな人や興味のない人のことは、
全く知ろうとしもしない。
では、一生涯…
付き合う自分のことを好きになって、愛さなければ…
一生自分の才能や才覚を知ることも、出会うことはないし、花咲くこともない。
だから…目一杯愛してほしい。
大切にしてほしい。
そこから全てが始まるんだから。
自己愛から、人を大切に想う尊い気持ちが生まれ、夢や希望や志が生まれるんだ。
だからどんな時でも自分を大切にして、あきらめないでほしい。
まさに、「だから、自分をあきらめるな!」なんだ。
でも、それでも自分をあきらめそうになったら、
自分を愛せなくなったら、
このブログや、俺の本や、講演会に帰ってきてほしい。
俺は何も特別なことはできないけど、ただ……
いくらあなたが自分をあきらめようとも、絶対にあなたの可能性をあきらめはしない。
何度でもメッセージを送り続けるから。
俺のメッセージが少しでも心に響いたのならば、一度手に取って頂ければ幸いです。
「だから自分をあきらめるな!」
http://www.diamond.co.jp/book/9784478013403.html
一人でも多くの人が、自分の価値に気付き、自分自身を愛することを願って。
いつもこのブログを読んで下さる皆様、
転載して下さったり、ツイッターで拡散して下さる皆様、
応援、ご支援して下さる皆様、
俺は皆様の愛にいつも支えられています。
ありがとうございます。
皆様のそばにいつも
「愛と絆の共有」がありますように。
愛と感謝を込めて。
加藤秀視