僕のお袋が泣きました

実は先日僕のお袋が警察のお世話になりました。
わざわざ、ブログで身内の恥をさらすのも
情けない話しなのですが、いま僕がやっている活動から考えて、
このことはしらんぷりできる話しではありません。
よそさまの親子に、更生だの家族関係の再構築だのと、
あれこれアドバイスしている僕の立場上、
僕自身が身内の犯した行為に対してどう感じ、どう動いたかについて
書くことは意味があることだと思います。
そういうわけで、面会に行きました。
僕が昔やんちゃこいてた頃は、
僕が中で、お袋は外でした。
でも今回、お袋は中にいました。
留置係さんに、面会の用紙を提出して順番を待っている間、
「お袋はこんな気持ちだったのかな……」と、
昔のお袋の気持ちを想像してしまって
泣きそうになりましたが、
56歳のお袋はもう会った瞬間から泣いてました。
せっかく息子が他人様の役に立つ活動をしているのに、
支障がでるようなことをしでかしてしまい、
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
って、ずっと言ってました。
でも、僕はお袋の看板で活動しているわけじゃないし、
僕が過去にやらかしたことと比べれば、
なんでもない微罪なんだから、気にすんなよ、
だから泣くなよ、って励ましたんですが、
それでもやっぱり泣き続けていました。
更年期障害で精神的に
善悪の判断がつかなくなったと診断されたようですが、
まぁ~どんな理由であっても、犯罪は犯罪ですから、仕事場は間違いなく退職せざるをえないでしょう。
世間体をすごく気にする田舎者なので、
釈放後は引っ越しも考えてるようです。
バカで愚かな女性ですけど、
これが僕の大好きな母親です。
もちろん、他人からバカだの愚かだの言われたら
ぶっ飛ばしますけど(笑)
僕の母親ですから。
同じ日に、我が家のもう
一人のバカである
オヤジの病院にも行ってきました。
状態はヒドいもんです。
もう、亡くなる寸前の90歳越えたおじいちゃん状態です。
話しかけても返答はありません。
息子の僕のこともおそらくわかってないと思います。
オヤジもまだ56歳です。
オヤジの病気はいまの医学では完治不可能とされ、
日本で難病指定されている脳の病気です。
今回はその難病に
十二指腸潰瘍が重なり腸に穴が開きヒドい腹膜炎になり、命が危な
いので、手術をしました。
体力、気力的に最悪を考えてもおかしくない手術でした。
好き勝手やった末に、大変な病気になった父親。
ちょっと目を離した隙に警察のお世話になっちゃう
母親。
そして、こんなことを公表する息子。
めでたいバカファミリーです。
でもね、こんな親だってさ
心から愛してるし、
心から感謝している。
心から心配している。
最近、よく子供のころを思い出します。
両親と一緒に食事をしたり、旅行に行ったりしたことはほとんどないのですが、辛うじて残っている記憶があるんです。
そのシーンが一体どこでどんな時に見たものかは
さっぱりわからないんですが、
両親の笑い顔です。
満面な溢れんばかりの笑顔です。
僕も弟もお袋もオヤジも
みんな笑ってるんですよ!
バカ話しながら笑ってるんですよ!
暖かい家でさぁ~
コタツにみんなで入って……
本当にあったことなのかは分からないけど、
僕にとってはやっぱりそういうのが
いまでも支えだったりします。
僕のことをご存じのみなさんは、
僕の親のダメっぷりを聞いて
やっぱりなと思うでしょうか。
それとも意外に思うでしょうか。
でも、僕はいつも言ってます。
どんな親に産まれたって、
どんな環境で育ったって、
「人生は自分の選択!
どんな自分にだってなれる」
親がダメだから、環境がダメだから、
どうせ自分はできない!
なんて言ってちゃダメだよ。
価値がないなんて言ってちゃダメだよ!
諦めたらダメだよ!
僕だって変われたんだ!
僕のお袋も、変われるはずです。
余命あとすこしのオヤジ
だって
きっと変われるはずです。
僕はいつまでも両親とともにあり続けたいと思っています。
こんなアホな僕ですが、
みなさん今後ともよろしくお願いします。

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